記録の取り方
化石そのものより、どこから出たかの記録のほうが失われやすく、 そして失うと二度と戻りません。標本だけ残って産地が分からないものは、 きれいでも科学的にはほとんど使えません。現地で数分かけるだけで変わります。
現地で残すこと
| 項目 | なぜ |
|---|---|
| 位置(GPS の座標、または地図上の点) | いちばん重要。スマホの写真に位置情報が付いていれば、それでも足ります |
| 日付 | あとで人の記録と突き合わせるときに要ります |
| 層準(露頭のどの高さから出たか) | 同じ露頭でも高さが違えば時代が違います。「下から2m」でも十分 |
| 露頭全体の写真 | あとで同じ場所に戻れます |
| 採った位置の写真(スケールを一緒に) | 大きさの分からない写真は使えません。コインでも定規でも |
| 岩相(泥岩・石灰岩など) | 本サイトの岩の見分け方で可能な限り特定する。 断定できなければ「灰色で細かい、板状にはがれる岩」のように、 その場で見えたとおりを書いておけば後から絞り込めます |
包みに書く
持ち帰った石は、家に着くころにはどれがどれだか分からなくなります。 3個でも混ざります。包んだ新聞紙の外側に、その場で書いてください。
2026-08-07 静岡県掛川市○○ 河床の露頭、下から約1.5m の泥岩 二枚貝 #3
この地図に投稿するときは
利用者が産地を投稿できる機能は準備中です。公開するときは、 正確な座標は1kmの範囲に丸めて表示します。産地を守るためです (学術研究の確認が取れた方には、別の扱いを用意する予定です)。 投稿していただいた記録の元の座標は、丸める前の値で保管します。
重要そうなものが出たら
大きい、全身が入っていそう、見たことがない——そう思ったら 掘り出す前に連絡してください。掘り出してしまうと、 その化石がどの層のどの向きで埋まっていたかという情報が失われます。
- 地元の自然史博物館・郷土資料館
- 市町村の教育委員会(文化財担当)
写真(スケール入り)と位置を伝えれば、判断してもらえます。 連絡したからといって取り上げられるわけではありません。
ほかの解説
- 採ってよい場所かどうか — 権利・許可・採った化石は誰のものか
- 安全 — 崖・増水・熱中症・クマ
- 道具 — 何から買えばよいか
- 岩の見分け方 — 点数の高い岩が、現地でどう見えるか
- ノジュール(団塊)の見分け方 — 化石が入っている石のかたち
- 石の割り方と、割らない判断 — 見つけたあとの、いちばん失敗しやすいところ