みんなの化石マップ

地質図から化石が出そうな場所を探し、実際に出た場所を記録する

ノジュール(団塊)の見分け方

泥岩の露頭や河原に、周りより硬くて丸みのある石が混じっていることがあります。 ノジュール(団塊)と呼ばれるもので、化石が入っている確率が高い石です。 なぜ高いのかが分かると、見つけ方も割る場所も決まります。

できかたを知ると探せる

海底に沈んだ生き物の遺骸が腐ると、その周りだけ水の性質が変わり、 炭酸カルシウムが沈着します。化石を核にして、その周りに石が育つわけです。 だから——

露頭での見え方 同じ層準に並ぶ 母岩より硬く、風化で浮き出る 割った断面 核=化石 層が同心円状に取り巻く
石灰質ノジュールは化石を核として周りに炭酸塩が沈着してできる。だから同じ層準に並び、割ると中心に化石が入っている。

実物を見る

まず、割る前がどう見えるかです。角が取れた丸い塊で、層がありません。 表面はざらついた一様な質感で、ふつうの礫のように磨かれてはいません。 この個体は縁にアンモナイトの断面が顔を出しています。

割る前の丸いノジュール。層がなく、縁にアンモナイトの断面が見えている
割る前。丸いが層は無く、縁(左)にアンモナイトの断面が出ている。こういう石が泥岩の中に混じっていたら候補です。写真: Ammonite-bearing concretion (Whitby Formation, Lower Jurassic; Yorkshire coast, England) — James St. John / CC BY 2.0(幅900pxへ縮小・再圧縮)

次が、同じ石の割る前と割った後です。上が割る前、下が割ったところ。 左が外側の型(外形が写し取られた面)、右が化石そのもの。 2つに割ると型と本体の両方が手に入りますので、片方だけ持ち帰らないでください。

同じノジュールの割る前(上)と割った後(下)。左が外形の型、右が三葉虫の本体
上が割る前、下が割った後。左が外形の型、右が本体(三葉虫)。割る前の見た目からは、中身がここまで残っているとは分かりません。写真: Calymenid nodule and split — Thomas Bresson / CC BY 3.0(幅900pxへ縮小・再圧縮)

当たりのノジュールでは、1つの面に複数の個体が並んで出ることがあります。 同じ時に同じ場所に埋もれたものが、そのまま固まっているからです。

割ったノジュールの断面に、複数の化石が並んで出ている
割った面。複数の化石が同じ面に並んでいる(左の目盛りは2cm)。1つ見えたら、その面全体を明るいところで見直してください。写真: Siderite Concretion Carboniferous — Mark A. Wilson (Wilson44691) / CC0 1.0(幅900pxへ縮小・再圧縮)

現地での見分け

手がかりノジュールただの礫
丸みのある塊、やや扁平。表面はなめらか角ばるか、川で磨かれて均一に丸い
母岩との関係周りの泥岩に包まれている。層が団塊を避けて曲がる周りと無関係に転がっている
母岩と違う(褐色・灰白色に風化することが多い)さまざま
硬さ・音母岩より硬く、叩くと高い音
希塩酸石灰質なら泡が出る石灰岩礫でなければ出ない
断面同心円状の構造。中心に色の違う核均質

拾う前に見るところ

全部に入っているわけではありません

核が無い(あっても分解して残っていない)ノジュールも多く、割っても 何も出ないほうがふつうです。10個割って1つ当たれば良いほうと考えておくと、 落胆せずに済みます。空振りのノジュールを何十個も持ち帰ると重いだけなので、 現地で判断してください。

黄鉄鉱のノジュール

金色に光る立方体の結晶が見えるものは黄鉄鉱です。化石が黄鉄鉱に置き換わって 残ることもありますが、湿気で崩れやすいのが難点です。持ち帰るなら乾燥剤と 一緒に密閉し、他の標本と分けて保管してください(崩れるとき硫酸を出し、 近くの標本やラベルを傷めます)。

ほかの解説

産地一覧へ 地図へ